お知らせ

いわみんいわみん

2021年ありがとうございました

更新日: 2021.12.31

さまざまなことがあった2021年も暮れようとしています。

私たちNPO法人江の川鐵道にとっては念願の県境越えトロッコや、クラウドファンディングの目標達成を果たすなど大きく進化することができた1年になりました。

ご理解、ご支援をいただいた皆さまへの感謝を込めて1年を振り返させていただきたいと思います。

1.初の県境越えトロッコ!!(2月)

江の川鐵道は2020年以前から旧JR三江線口羽、宇都井両駅発着でトロッコを走らせてきました。しかしJR西日本さんから鉄道資産の無償譲渡を受けてくださった島根県邑南町さんの町内でしかできず、江の川を超える県境越えの鉄橋は渡れませんでした。

 

しかし、観光庁実証事業に選ばれ、JRさんのご協力と広島県三次市さんのご理解をいただけたことで、

三江線廃止からの悲願だった県境越えをついに果たすことができました。

 

川の駅常清さんのお力をいただき、江の川の鮎づくしのランチもご用意。報道各社の皆さまに広くお伝えいただけ、予約段階で満席になりました。262人にご乗車いただき、無事故で運行を終えることができました。合わせて、江の川鐵道のロゴを定め、口羽・伊賀和志・宇都井3駅オリジナルの駅名標を設けました。


トロッコ当日は三次市側、伊賀和志の皆さまがトロッコを出迎えてくださりました。江の川鐵道のメンバーも県境を越えられて本当に良かったと胸が熱くなりました。この笑顔にお応えしなければと思いを新たにしました。

2.チモハ2両目導入。総括制御も(2,10月)

江の川鐵道は県境越えトロッコに合わせて、これまで使っていたチモハ型の2両目を導入しました。チモハ車両1両の動力では引っ張る力に限界があり、夏になるとモーターが熱くなり過ぎるなどして毎年故障していました。そこで動力車を2両にして、より重くなってもトロッコを動かせるようにし、片方が故障しても残った方で動かせるようにしようと考えました。2020年まで使っていた木製車両が頑丈な分重く、動力を取り付けづらいため、2両目導入となりました。

2両目は当初動力なし(呼称「チサハフ」)でスタート。秋にモーターなどを取り付け、正式に「チモハ」呼称の2両目になりました。1つの運転台で計2両の動力をコントロールする「総括制御」も採り入れました。

以前に比べて動きが力強くなり、年内は大きな故障なく乗り切ることができました。後述するクラウドファンディングが目標額に達したことから、2022年は新しい車両を作ります。より多くの方々を、より安定してお乗せできるよう頑張っていきます。

3.邑南町鉄道公園に衣替え(4月)

島根県邑南町がJR西日本から無償譲渡を受けた旧宇都井、口羽両駅が4月1日「町三江線鉄道公園」になりました。これによって、宇都井駅はいつでも階段室の最上階まで登れるように、口羽駅はいつでもホームや線路に入れることになりました。宇都井駅のほぼ最上階にある駅ノートを拝見すると、平日も含めて多くの方に上がっていただいているようです。ここまで大きな事故などなく楽しんでいただけ、安堵しています。私たちの活動をご理解いただき、さまざまな形で後押しいただいている邑南町さんに改めて御礼申し上げます。

来年以降も色々な活用を検討しています。機会がありましたら、ぜひ両駅にお越しください。

4.全国番組に次々登場(4,6月)

ありがたいことに、江の川鐵道はことしも色々なメディアに取り上げていただきました。特に4月はTBSラジオ「地方創生プログラムONE-J」、6月はNHK総合テレビ「あさイチ」に登場し、全国ネットで三江線と、私たちのトロッコを紹介させていただきました。

あさイチさんはその後、宇都井にあるゲストハウス「カフェ&ベッドうづい通信部」も取り上げていただき、とても縁深い1年になりました。来年もたくさん発信できますように。

5.公式サイトを一新(7月)

江の川鐵道は夏のトロッコを前に公式サイトを全面リニューアルしました。

旧サイトは関係人口を呼び込むことを目的にしていました。なので、トロッコ運行が本格化するにつれてお客様がほしい情報、例えばトロッコが動いているか、宇都井・口羽両駅へどう行ったらいいかが分かりづらいなど、実態に合わなくなっていました。

そこで、県境越えトロッコに合わせてリニューアルの検討を進め、夏のトロッコを前に正式公開となりました。運行情報を前面に挙げ、過去のお知らせも見やすくしました。

今後とも様々な情報を発信していきますので、ご覧いただけると喜びます。

6.夏に再び県境越えトロッコ(7,8月)

トロッコの県境越えは観光庁の実証事業として可能になりましたが、期限は3月末まででした。しかし、大変好評をいただいたことから、邑南町「新しい観光の学校」事業の一環として、
再び県境を越えられることになりました。

新型コロナウイルス感染症第5波の影響で多くの日数走らせることはできませんでしたが、ご乗車のお客様にはご好評いただき、手応えを感じる機会になりました。

7.ついに宇都井発で県境越えトロッコ(10,11月)

そして10月、今度は宇都井からの県境越えトロッコが実現しました。

あの第3江川橋梁を渡れたのです。

三江線で特に山深い中にあり、高さも30mある、威容を誇るあの鉄橋です。JR廃止後は正直「もう渡れないかも」と心細くなった時期もありました。その鉄橋を渡れたのです。感動ひとしおでした。邑南町さん、JR西日本さん、三次市さん、そして支えてくださったすべての皆さまのお力があったからこそです。

さらに今回は私たち江の川鐵道の運転でトロッコを口羽から宇都井へ回送することもできました。2018年3月31日のJRラストランから時が止まったままの伊賀和志駅もトロッコで走りました。いつかここからも乗れるように…。

新型コロナウイルス感染症の第5波が収束し、状況が落ち着いてきたことも幸いしました。今回も予約で9割方が埋まり、計7日間で244人にご乗車いただきました。広島県側の折り返し地点を「三次梅の柳原」と名付けたように、鉄橋下には梅園が広がっています。来春の梅の時季にまたトロッコを走らせる予定です。

8.クラファン目標額達成!!(12月)

秋トロッコに始めた、ふるさと納税を活用したクラウドファンディング。新車両導入、そして江の川鐵道の未来に向けて乾坤一擲の思いで挑みました。

途中なかなか伸びず、焦りも感じましたが、12月に入って多くのご支援をいただき、終了5日前に目標の800万円を突破。900万円目前まで迫りました。本当に本当に感謝です。この思いに応えるべく、年明けから車両の詳細を詰めていきます。

 

来年はこの「進化の年」を「飛躍の年」にするべく頑張っていきます。

どうぞ応援よろしくお願いします。よいお年を!