ここまでの歩み
NPO法人江の川鐵道は、JR三江線が廃線となった2ヶ月後の2018年5月に設立された地域づくりを目指す団体です。設立時の定款には、以下のようなことを目的に掲げました。
「三江線の跡地等鉄道資産や鉄道文化の継承を通じて、観光・産業・文化の振興、交流・関係人口の増加に資する事業を行い、旧三江線沿線及び周辺地域の地域振興に寄与することを目的とします」
江の川鐵道の前身は、三江線の廃線が決定した後、2017年11月に三江線の存続に向けて活動してきた沿線の9団体の代表が集まり、結成した「三江線地域フォーラム」です。それぞれ、何とか三江線を存続させたいと願い、懸命に努力を続けてきましたが、廃線の流れを変えることは出来ませんでした。しかし、「鉄道がなくなっても、地域がなくなるわけではない」と励まし合い、もう一度地域に賑わいを取り戻す努力を、みんなで続けていこうと考えたのです。
その後、2018年3月末まで、多くのお客様が三江線を訪れてくださり、私たちが考案したグッズを買ってくださいました。その収益で、私たちは、一台のトロッコを手に入れることが出来ました。そこから、もう一度、三江線のレールの上を走りたい、地域に元気を取り戻したい、と願い、努力を重ねています。
私たちの願いが届き、島根県邑南町は宇都井駅と口羽駅をJRから取得し、2021年4月には「三江線鉄道公園」として一部が一般開放されることになりました。さらに、トロッコの運行日も年々増加し、2021年度は約40日間の運行を目指しています。
また、NPO法人江の川鐵道の会員は現在100人を超え、地元の邑南町や三次市作木町にとどまらず、広く全国から趣旨に賛同してくださる人たちが集まって運営を続けています。また、運行の支援に駆けつけてくださる協力者(関係人口)によって、江の川鐵道は運営されています。
これからも江の川鐵道は、口羽駅公園と宇都井駅公園の指定管理事業者として、公園を適正に管理すると同時に、廃線で一層沈滞しがちな沿線地域をトロッコの運行を通じて盛り上げていきたいと考えています。そして、いつの日か、宇都井から伊賀和志を経由して口羽までつながるトロッコの運行という夢の実現に向けて頑張って参りますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
会員募集中!
NPO法人江の川鐵道は、私たちを応援してくださる会員さまを募集しています。会員には3種類あります。
会員 | ポイント | 入会金 | 年会費 |
---|---|---|---|
正会員 | 個人向けで、総会で議決権を持ちます | 10,000円 | 3,000円 |
協力会員 | 個人向けで、議決権はありません | 3,000円 | 3,000円 |
賛助会員 | 応援していただける団体・企業向けです | 不要 | 一口10,000円 |
WEBから入会できます。こちらへアクセスしてください。
NPO法人江の川鐵道の概要
団体名称 | 特定非営利活動法人江の川鐵道 | |
事務局所在地 | 島根県邑智郡邑南町宇都井1041-1 | |
設立年度 | 2018年5月15日 | |
役員 | 代表理事 | 日高弘之 |
副代表理事 | 漆本孝博 | |
副代表理事 | 三上進 | |
理事 | 伊藤康丈 小野和彦 風呂本武典 松島道幸 |
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幹事 | 齊木亨 中村昌史 |
VISION
三江線沿線地域が持つ歴史や資源を磨き
自らが楽しみながら活用することを通じて
地域に関わる人の輪を拡大する
事業
●旧三江線の跡地を活用した観光振興に資する事業
●旧三江線やローカル鉄道の資産を保存、展示する事業
●旧三江線沿線の歴史・文化の調査、記録、保管に関する事業
●旧三江線沿線の観光、産業、農林水産業の振興に資する事業
●旧三江線やローカル鉄道の情報発信や鉄道文化の継承に資する事業
●その他前各号の目的を達成するために必要な事業
そのほかの開示情報は内閣府NPO法人ポータルサイトをご参照ください。
視察
NPO法人江の川鐵道は有料で視察も受け入れています。自治体・議会・企業などの視察を想定し、料金は以下の表の通りです。(この料金は2022年6月4日に定めました)
区分 | 料金 | 備考 |
個人 | 1人5,000円 | 資料代込みです |
団体(3人以上) | 全員分まとめて20,000円 | 別に資料代1人1,000円 |
内容
1)廃線活用事業、関係人口創出等の取り組み説明・質疑
2)三江線鉄道公園の現地説明
3)トロッコ乗車(視察代とは別に1人1,300円)
※園児・児童・生徒・学生の学外活動や卒業論文の調査、各種媒体の取材はこの料金表の対象ではありません