｢県境越えトロッコ｣継続へ要望書提出
更新日: 2022.01.20
島根県邑南町のNPO法人江の川鐵道は2022年1月19日、石橋良治町長と石橋純二町議会議長に、継続的に｢県境越えトロッコ｣を走らせられる環境整備や、旧JR三江線宇都井~口羽での直通運転へ途中区間となる広島県三次市との協議を求める要望書を提出しました。合わせて21年春~秋に走らせたトロッコの乗客数や、新車両導入に向けて取り組んだクラウドファンディングの結果を報告しました。
ことしは昨年の要望項目に加え、宇都井近くの県境越え鉄橋｢第三江川橋梁｣の歩道橋利用に向けた環境整備▽ふるさと納税使途への三江線鉄道公園の環境整備追加▽宇都井･口羽エリアのデマンド交通への観光客受け入れ…もお願いしました。
石橋町長からは｢(クラウドファンディングの目標額達成)まずは、おめでとう。(三次側の区間は)三次市の理解が得るよう話しをしていきたい。周辺の理解が得られるように頑張ってほしい｣との激励をいただきました。
町長への要望書は次の通りです。文中｢第四江川橋梁｣は口羽近くの県境越え鉄橋のことです。(議長への要望書もほぼ同じ趣旨です)
要望書
三江線鉄道公園の一層の観光振興の実現について
平素は私どもの活動について格別のご配慮をいただき、衷心より厚くお礼申し上げます。JR三江線が平成30年3月末をもって廃止され、まもなく4年を迎えます。廃線後、邑南町のご尽力により、口羽駅周辺と宇都井駅周辺は昨年4月1日より、「三江線鉄道公園」として一般開放され、その活動は国土交通省の「手づくり郷土賞」に選ばれました。また、年末のふるさと納税を使った寄付では800万円を超える支援が集まり、今後、車両の建造に取り組みます。邑南町のご協力に感謝すると共に、私どもも三江線の遺産を活かした観光振興、関係人口の創出に向けて、一層努力していく所存です。
さて、私どもは、令和3年度に邑南町とJR西日本のご協力をいただき、第三・第四江川橋梁が活用できる環境が整った上で実証実験を行ったところ大きな成果を収めました。報告と共に、引き続き、地域の観光振興に貢献できるよう下記の通り要望いたします。
記
１、 旧三江線鉄道資産のうち口羽駅公園から第三江川橋梁、伊賀和志駅、第四江川橋梁を経て宇都井駅公園までの区間を活用した実証実験を令和4年度も実施できる環境整備と共に、同区間の継続的な活用に向け関係機関と協議を進めていただきたい。
２、観光客からの要望の強い第三江川橋梁の歩道橋が観光利用できる環境整備をお願いしたい。
３、ふるさと納税の邑南町の「使途」に、全国の鉄道ファンから支援が得やすくするため、「三江線鉄道公園の環境整備」を指定できるよう加えていただきたい。
４、口羽駅公園から宇都井駅公園の観光客の移動に「はすみデマンド」が活用できるよう検討していただきたい。
５、宇都井駅近くに駐車場を早期に整備し、来場者の利便性を高めていただきたい。
以上
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