再度の県境越えへ要望書を提出しました
更新日: 2021.03.11
NPO法人江の川鐵道は3月9日、観光庁実証事業で取り組んだ「県境越えトロッコ」を踏まえ、島根県邑南町の石橋良治町長、邑南町議会の山中康樹議長へ、今後も県境の鉄橋を渡ることができるよう環境整備や働き掛けをお願いする要望書を提出しました。合わせて実証事業の報告をさせていただきました。
石橋町長からは「今回の実験が次につながらないといけない。三次と邑南町が一緒になってやる次のステップに進んでいきたい」、山中議長からは「島根の事業ではなく、広島県と三次市と一緒の事業だなということに持っていくのが大切。町としてしっかり応援していくべきと、議会としても後押ししていく」とのお話をいただきました。
要望書の内容は次の通りです。文中「第四江川橋梁」は旧JR三江線口羽~伊賀和志、「第三江川橋梁」は伊賀和志~宇都井にある県境の鉄橋です。
要望書
旧三江線を活かした観光振興の実現について平素は私どもの活動について格別のご配慮をいただき、衷心より厚くお礼申し上げます。JR三江線が平成30年3月末をもって廃止され、まもなく3年を迎えます。廃線後、邑南町のご尽力により、口羽駅周辺と宇都井駅周辺の資産を取得いただき、4月1日からは「三江線鉄道公園」として一般開放されることになりました。邑南町のご尽力に感謝すると共に、私どもも三江線の遺産を活かした観光振興、関係人口の創出に向けて、一層努力していく所存です。
さて、私どもは、令和2年度、観光庁の「誘客多角化等の魅力的なコンテンツ造成実証事業」に採択され、邑南町とJR西日本のご協力をいただき、JRが所有する第四江川橋梁を活用した「三江線ノスタルジックレールパーク創出事業」を展開し、大きな成果を得たところです。成果を報告すると共に、実証実験の継続的な実施のための環境整備をお願いしたく、下記の通り、要望いたします。記
1、 「第四江川橋梁」を活用した実証実験を、引き続き継続できるよう環境整備をお願いしたい。
2、 「第三江川橋梁」についても、実証実験の実施について関係機関に働きかけていただきたい。
3、 将来、口羽から伊賀和志駅を経由して宇都井駅までの区間が継続的に活用できるよう、JR西日本や広島県三次市等の関係機関と協議を進めていただきたい。